院長のブログ

2013年2月24日 日曜日

術後の痛み

肛門科の日帰り手術を受ける患者さんが、共通して心配することは
術後の痛みへの不安である。

痛みが全く無い、と言うことはない。

ただ、日常生活に支障がでない範囲内の痛みなので心配ない。

完全無痛にする手段はある。

塩酸キニーネと言う薬剤を、術後の傷の周囲に注射するのだ。

なぜ無痛になるのか?確たる作用機序は分かっていない。

ただ、術後の痛みに限らず、原因がわからない肛門周囲の激しい痒みや違和感に塩酸キニーネ注射の効果があったとの、報告は散見される。

日帰り手術を始めた当初、使用したことがある。

確かに鎮痛効果は抜群だ。
ただ問題なのは、痛みがなくなると、術後と言うことを忘れ、行動範囲が大きくなってしまう。少しくらいなら、と飲酒をしてしまう患者さんも出てくる。
加えて塩酸キニーネは出血しやすくなる性質を持つ。

以上から、我々がもっとも恐れる、術後出血の可能性が高くなる。

塩酸キニーネは最初の数例使用しただけで、まったく使っていない。

当院の原則は、手術した当日と翌日は自宅で安静にしてもらう。3日目からは仕事に出勤してかまわない。

すなわちこの程度の痛みと言うこともできる。

そんなに心配しなくて良いと思う。





投稿者 鶴町クリニック

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