院長のブログ

2014年7月 2日 水曜日

新しい痔の手術・Anal Cushion Lifting法(肛門形成術)④

Anal Cushion Lifting法(肛門形成術)は、理論の面でも、機能温存という面でも非常に良い術式だ。

しかしながら全ての内痔核の患者さんが、画一的にこの術式を受ければ良いというわけではない。

やはり柱になるのは、ジオン注射(ALTA療法)だと思っている。

ジオン注射(ALTA療法)の場合も、従来からある痔核根治手術(結紮切除法)も再発の可能性はゼロではない。

たとえ、ジオン注射(ALTA療法)で再発したとしても、可能な状態であれば、再度、いや再々度までジオン注射(ALTA療法)で頑張るというのが一般的になっている。
それだけ、患部にダメージを与えるべきではない、と言うことだろう。

大切な場所だけに、治療法の選択肢が増える、それも機能温存の手段が増えたことは喜ばしいことだ。

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2014年7月 2日 水曜日

新しい痔の手術・Anal Cushion Lifting法(肛門形成術)③

Anal Cushion Lifting法(肛門形成術)の素晴らしい点、それはなんと言っても、内痔核を含めた肛門周囲の組織を切り取らないことだ。
肛門周囲の皮膚が持っている高度な知覚に関しては、かつてブログの記事で書いた通りである。
なるべく切り取らないことが重要だ。

今までは、内痔核を切り取らないのであれば、ジオン注射(ALTA療法)を、メスが加わる手術であれば、痔核根治手術(結紮切除法)といって患部を切り取るかのいずれかであった。

それが、手術でありながら内痔核組織も切り取らない。
そんな画期的な手術が確率されたのである

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2014年7月 2日 水曜日

新しい痔の手術・Anal Cushion Lifting法(肛門形成術)②

まず、脱出している内痔核に沿って縦の皮膚切開を加える。
内痔核は肛門括約筋と繊維組織を介して密着している。
その繊維組織を出血しないように切離していくと、脱出した内痔核組織が括約筋から離れてブランブランの状態になる。
十分にブランブランの状態になったら、脱出している内痔核組織を直腸の元の位置に戻し、正しい位置で括約筋に固定する、と言った方法だ。
誰しも、「そんなことをしてもまた出てきてしまうのではないか?」と心配になるが、
正しく行えばそんなことはない。

注射だけで済むという方法ではなく、手術操作は必要になるが、内痔核組織は原則切り取らない。

ほんとにすごい方法だと思う。

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2014年6月30日 月曜日

新しい痔の手術・Anal Cushion Lifting法(肛門形成術)①

最近、新しい内痔核の手術が考案された。
Anal Cushion Lifting法、日本語で言うと肛門形成術となるが、Anal Cushion Lifting法の方が、術式の特徴がよく伝わってくる。
Anal Cushionとは、わかりやすく言えば手術の対象となる脱出した内痔核組織のことだ。
これをLifting、すなわち持ち上げるのだ。
メスは加わるが、切除はしない。
画期的な考えだと思う。
この術式が、初めて広く公になったのは2012年の第3回臨床肛門病研究会の時だ。
皆、びっくりした。
本当にこんなことが可能だろうか?
北海道の肛門疾患の専門医が考案したものだ。
ジオンの登場で、内痔核手術は行き着くところまで行ったように思われたが
さらに上の事を考える人たちがいるのだ。
次回、この術式の概略を書きたいと思う。

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2013年8月31日 土曜日

痔瘻の手術(2)

最近、痔瘻の手術件数が増えている。
伝え聞く、情報によると、当院だけの傾向ではなく、肛門科を専門にしている方の
多くが、そう感じているようだ。
流行病ではないのだが・・・

今日は、そのことを書くつもりはない。

前回、痔瘻の手術についてブログに書いた。

痔瘻の日帰り手術の大多数は低位筋間痔瘻だ。
このようなケースでは、なるべく筋肉は切らないで手術することの重要性を書いた。

筋肉を切らずにくり抜く、この術式は、なにも新しいものではなく
すでに確立されたものだ。

この術式の欠点は再発しやすいことにある・・とされている。

当院では、再発を防ぐため術前術後の管理を重視している。

まず、術前管理・・
炎症がおさまり、痔瘻が完全に乾いた状態で手術に臨む。

術後管理・・・
絶対に下痢にしないこと!!
術後の整腸剤の投与に神経をそそぐ。

単純な事だが、難しい。

これらをクリアしたとき、最短コースで治癒に至る。

書き出すと、あまりに長くなるので
別の機会に書き加えたい。


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