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院長へのインタビュー


Q:痔の治療について教えてください。
当クリニックでは、2002年から本格的に痔の日帰り手術を始めました。年間300件前後の手術を毎年続けていますが、超音波メスを使うことによって安全且つ組織にやさしい手術をしていることが当クリニックの特徴です。
当初、痔の治療は、患部を切ることが主体でしたが2007年にジオンが保険適用になってから、手術をする症例とジオン注射による症例が完全に分けられていたのですが、この5~6年は手術とジオン注射を併用するようになりました。
具体的には手術をする症例にもジオンを使用することによって、できるだけ切る範囲を小さくします(これを併用療法と言います)。
昔は1つの痔核(いぼ痔)を切るかジオン注射だけで治療するかという選択のみでしたが、現在は痔核を切る症例でも、ジオンと手術の両方を併用することによって切除の部分を可能な限り少なくする。これはとても素晴らしいことなんです。
痔の手術の場合は、根治という完全に治す事と肛門機能を残すという、相反する部分のバランスが大切です。ジオンとの併用療法をすることによってそれが格段に可能になりました。
私の今のコンセプトはとにかく切る範囲を少なくし、機能温存を重視しています。それだけ肛門機能というのは素晴らしいものがあります。肛門の働きは括約筋 の強さだけではありません。ブログにも書きましたが、直腸肛門には、固体と気体を区別する機能があります。具体的には直腸の中に便と「オナラ」が存在して いても私たちは意識しないで「オナラ」だけ出せます。そういう高度な感覚を持ったところにメスを入れることで、今は問題がなくても将来どうなるかがわから ないんです。具体的には70歳になった時にゆるくなったとか、そういう研究はないんですよ。ですから、そういう大事な部分にメスを入れるのは最後の手段で す。治療をする場合は、ジオンが主体で、それでも切らなければいけない症例は切らなくてはいけない部分だけ削るくらいで切ります。ようするに能温存に力を 入れているということです。

Q:これは先生のところと他のクリニックではやり方が
違うということですか?
当クリニックのやり方ですから、他院とは違うと思います。

Q:どのように違うのですか?
そこがうちはやっぱり、肛門の働きにあまりダメージを与えない手術、患部にダメージを与えない手術をやっている部分です。内痔核の場合は、すでに述べたよ うにジオン注射を併用して切除範囲を小さくする。切除する場合でも超音波メスを使って出来るだけ少なく切除することを意識しています。その次に多い手術と しては痔ろうの手術があるんですけど、当クリニックではなるべくというか、まず筋肉は切りません。括約筋を切らずにくり抜くと言う方法に徹しています。その場合、 傷が治る期間は多少長くかかってしまいます。ですが筋肉をわずかでも切ると便漏れやおならが漏れるなどの症状が出る可能性があります。そのためにも筋肉を 切らないで治療する術式を扱っているということも特殊ですね。

Q:先生はそういう術式をどこで学んでいるのですか?
それは私たちが開業するまでの10数年間勤務医をしているので出身校である日大(日本大学)、その次はがんセンター、そして千葉大というように色々な施設 で研修する中で培ったことですね。それをさらに日常の中で、色々な先生方の研究発表を聞きながら自分なりに改良していった結果です。これはかなり自信があります。

Q:痔は結構何回もなるのですか?
痔の治療は、先ほど言いましたとおり根治という言葉は厳密にはあり得ないんです。大事な部分たから残す部分を多くする。従って、下痢とか便秘とか生活習慣とか改善されないままだと再発ではなく、残した部分から「新しく」痔が出てしまいます。
かなり昔に、根治をするためには直腸の肛門部分の粘膜を360度切ってしまう手術がありました。360度皮を剥いでしまうと、絶対に痔の再発はありませ ん。しかし、後遺症が激しく現在は行われていません。肛門疾患は良性疾患なので機能温存、そして術後の指導、生活指導をきちんと行い再発を防ぐべきです
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